2014-10-01から1ヶ月間の記事一覧

GRACE score のACS疑いを含めた予後精度

Am J Cardiol 2013; 111:202-207 【目的】急性冠症候群 (ACS)の診断は、詳細な問診・心電図やバイオマーカーなどの検査を用いても依然難しいものです。本論文では確定的ACSに比し、ACS疑いの症例に対する治療を含めたアプローチで予後に影響を及ぼしていない…

GRACE score

Arch Intern Med 2003; 163: 2345-2353 【私見】 現時点で知られている急性冠症候群の予後予測スコアにGRACE score, PERSUIDE score, TIMI scoreがあります。中でも最も予測性能が高いと考えられるGRACE scoreの論文です。STEMI郡ではprimary PCI; 16.1%, el…

拡張型心筋症における予後因子としての心筋MRIの位置づけ

Gulati A et al, JAMA 2013 vol 309, No.9 896-908 【私見】 拡張型心筋症 (DCM)は2500人に1人の割合でみられる心筋障害で心不全や突然死の原因になりうるため治療できうる不整脈に対する処置、つまりICD (implantable cardiac defibliration)をいつ植え込む…

New oral anticoagulant (NOAC) のレビュー

Thromb Haemost 2014; 111: 798-807 【私見】 70歳未満であればワーファリンよりもNOAC(Edoxaban 60mg/dayの場合。30mg/dayは該当せず)のほうが経済的観念以外の点で優れていることは明白です。脳出血がこれだけ抑えられている理由にはXaのみ、thrombin…